演奏会を終えて

こんにちは!仙川前田ピアノ教室代表の前田翔太です。

 

12月4日の立川での演奏会が終わりました。今回は大学の後輩でもある高石さんとのデュオリサイタルでした。

 

高石さんはまだ大学4年生で、ショパンのエチュードやリストのダンテなど、すごく体力が必要なプログラムを選んでいて、力強い演奏をされていました。今後の活躍が楽しみです。

 

僕は、バッハの平均律とベートーヴェンのピアノソナタ27番、ショパンのスケルツォ2番を選曲しました。

 

よく、演奏会の準備はどれくらい前からするんですか?と生徒さんから質問をされることがあります。はっきりいつから、というのは決まっていませんが、だいたい半年前くらいに曲を決めて、少しづつ練習を始めていきます。僕は昔から計画性が無く、1ヵ月前くらいから焦り始めますが笑

 

今回はバッハの平均律とスケルツォ2番は以前に本番でも弾いたことがありました。やはり1度本番で弾いている曲は数年経っていてもなんとなく指が覚えていたりします。その反面、以前と同じように弾こうとすると自分の演奏に飽きてしまうので、違う表現を探していくうちに、どう弾いていいのかよくわからなくなってしまうこともあります。その時は先生のレッスンを受けに行ったり、友人に聴いてもらってアドバイスをもらうようにしています。

 

ただ、やはり初めて本番で弾く曲は暗譜が不安になります。今回のベートーヴェンは初めて本番で弾く曲でした。2楽章がロンド形式になっており、似たフレーズが様々な調になって出てきます。2楽章が中々覚えられず、どうしようと悩み、先生のレッスンを受けに行きました。暗譜のコツを教えてもらえたらと思っていましたが、そのレッスンの内容は音楽的なことがほとんどでした。暗譜しないといけないという気持ちが強く、ちゃんと聴けていなかった内声や和声の進行などを細かく指摘されました。そこを意識するように練習していくと、暗譜も自然とできるようになりました。

 

以前、先生に暗譜はどうしたら不安じゃなくなりますか、と質問したところ、「曲の全ての旋律や和声、音を理解して音楽的に弾くことができれば暗譜は怖くなくなるよ」と言われました。今回の本番で、それを少し実感できた気がしました。

 

しばらくまたピアノの先生に戻りますが、自分の練習もしっかりやって、次に向けて新しい曲にも挑戦したいと思います。